身近な人がうつ病になったら?
以前に比べ、うつ病に関する情報はマスコミなどを通じてかなり社会に浸透してきました。少し前なら、うつ病というと「こころが弱 いからだ」「周囲に甘えている」という捉え方をする人が多かったかもしれません。今では「セロトニン」「ノルアドレナリン」が関連する病気、という考え方 が広まりつつあるのではないでしょうか。
とはいえ、実際に家族や友人、会社の同僚や部下など身近な人がうつ病を発症したら、どう対応すればよいかわからず、混乱してしまうこともあるでしょう。
うつ病の生涯有病率は6.3% (およそ16人に1人)※1と報告されています。いつ、身近な人がうつ病を発症してもおかしくないのです。夫が、妻が、そして会社の部下がうつ病を発症したら、どのように接し、かかわっていけばいいのでしょうか。
※1 川上憲人ほか:平成18年度「こころの健康についての疫学調査に関する研究」報告書
もし身近な人からうつ病であることを打ち明けられたら、まずは冷静に受け止めることが大事です。家族がうつ病とわかったら、「原因 は家庭内にあったのでは」と自分を責めるかもしれません。会社の同僚や部下がうつ病とわかったら、「この先休まれたら、仕事はどうやって回していけばいい のか」と動揺することもあるでしょう。
いくらうつ病のことを頭で理解できていたとしても、実際に自分の身近にいる人がうつ病になったとわかると、どう対応していいのかわからず不安になるものです。
うつ病に関する正しい知識を身につけ、理解を深めるとともに、「具体的な対応策」についても知っておく必要があるでしょう。
家族や友人など身近な人がうつ病になったとき、あなたならどう対応しますか?
目の前にいる患者さんの発言や行動に振り回され、本人以上に混乱してしまう場合もあるでしょう。少しでも早く治って欲しいとの願いから「頑張って」と励ましたり、強引に旅行に誘ったりするなどの行動に出ることもあるでしょう。
うつ病治療において難しいのは、周囲がうつ病の患者さんのためと思って起こす行動や発言が、患者さん本人にとっては更なる精神的負担を強いる場合もあるという点です。
ここでは、うつ病の患者さんと患者さんをとりまく人々の理想的なあり方について、専門家から具体的なアドバイスをいただき、一緒に考えていきましょう。
出典:うつ病への理解 - 身近な人がうつ病になったとき|うつ病~こころとからだ
本当に怖いのが、良かれとおもって進めたことが全て裏目にでることです。
これは本当に注意しなければなりません。