金属 4 腐食
◯金属の腐食
金属の腐食は、たとえば配管やタンクで使用されている鉄が酸化して酸化鉄になると強度が劣化して問題が生じるため、試験において重要性が高い。
◯腐食の影響を受けやすい場所
1、酸素が溶けている水分が存在する場所
2、酸性が強い土中などの場所
3、乾燥した土と湿った土など土質の違う場所
4、コンクリート内で中性化が進んだ場所
※正常なコンクリートの中は、pH12以上の強アルカリが保たれているので、中に鉄筋が入っている場合、鉄筋の腐食が進行しない。コンクリートの原料は石灰石であり、強アルカリ性物質である。しかし、外の空気や水に接しているところは酸性物質が当たるために徐々にコンクリート自体が中性化していくため、腐食の影響を受けやすくなる。
5、限度以上の塩分が存在する場所
6、異種金属が接触する場所。
※ただし、鋼管などの鉄製品とマグネシウム、アルミニウム、亜鉛(鉄よりもイオン化傾向が高い物質)とを接続すると防食作用を受ける。
7、直流電気近くの場所
イオン化傾向について高校時代は丸暗記状態でしたが、腐食の影響があるということがわかり、こういう実社会で役立つ意味があったということを初めて学びました。