うつ病と自殺の関係
米国精神医学会が作成したDSM-5には、うつ病の診断基準の一つとして「死について繰り返し考える」という項目が挙げられてい ます。また、WHO(世界保健機関)が精神疾患と自殺との関係について調べた調査においても、精神疾患が原因で自殺した人のうち約3割がうつ病に該当した という結果が報告されています。つまり、うつ病は死にかかわる問題なのです。
同時に、「自殺は、うつ病の症状の一つである」と考えることもできます。うつ病の患者さんから自殺を考えていると打ち明けられると、家族や周囲の人はびっくりするでしょう。対応に困って「何をばかなことを」「どうせ口だけだろう」などと突き放してしまうかもしれません。
しかしそうした対応では患者さんもそれ以上、悩みや苦痛を周囲の人に打ち明けにくくなってしまいます。まずはあわてずに患者さんの話に耳をかたむけ、本人への理解を示すようにしましょう。
※世界保健機構(2002)の調査結果より作成
うつ病の患者さんは、実際に自殺を実行する前に、様々なサインを発することがあります。家族など周囲の人は、そうしたサインに気づくことで、自殺を未然に防ぐことも可能となります。 まず、自殺とひとくちにいっても、段階があります。
まだ危険性が低い段階では、患者さんはよく「消えてしまいたい」「車にでもはねられたら楽になる だろう」といった言葉を口にします。これは希死念慮といって、自殺を考えることはあってもすぐに行動に移る段階ではありません。この時点で家族や周囲の人 は自殺のサインをするどくキャッチし、患者さんとむきあい、話を聞くことが重要です。
更に段階が進むと、患者さんは実際に死をのぞみ、具体的な自殺の手段や場所など細かいことまで考えるようになります。
特に自殺をしようとする患者さんの直前の傾向として、突然の不安やイライラがあらわれるとされて います。そのような変化があらわれたあと、急に明るくふるまったり、身辺整理を始めたりするなどの異常な行動がみられるときには、ためらわずに医療機関を 受診させましょう。患者さんが応じないときには、救急車を手配するなどの対応も必要となります。
出典:うつ病と上手につきあうには - うつ病と自殺の関係|うつ病~こころとからだ
たしかに、精神科にかかる前に友達はそんなことをつぶやいていました。
試しに精神科を受診するようアドバイスしましたがほっとしました。私の判断は間違ってなかったようです。