妻がうつ病になったら?
女性にとって大きな幸せである出産。ところがこの出産をきっかけにうつ病を発症する女性が多いことがわかっています。これを「産褥期うつ病(産後うつ病)」といいます。
原因としてはまず、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが関係しているとされていま す。エストロゲンは脳内の神経伝達物質の働きに影響を与え、出産時にはその分泌量が急激に変動します。その結果、産褥期うつ病(産後うつ病)を引き起こし やすくなるのではないかと考えられています。
出産直後ではなく数週間経ってから起こりやすく、多くの患者さんは産後3~6ヵ月以内に発症します。
一般的に「育児ノイローゼ」と呼ばれ、一時的なものと捉えられているケースも、実際には産褥期うつ病(産後うつ病)であることが多いようです。はじめての出産を経験した女性や、双子を出産した女性には抑うつ傾向が強いともいわれており、出産にともなう不安が大きいほどうつ病を発症する危険性が高いといえるでしょう。
また、抑うつ傾向にある女性は、赤ちゃんに関心を持たなくなる場合もあるといわれています。産褥期うつ病(産後うつ病)は、女性だけでなく、こどもの発達にまで影響を及ぼしかねない問題なのです。
産褥期うつ病(産後うつ病)を防止するために、家族の協力が必要なのはいうまでもありません。「はじめてのお産で、とまどっているのだろう」「育児疲れでイライラしているだけ」などと片づけずに、まずは産褥期うつ病(産後うつ病)を疑ってみることが大事です。
出典:
うつ病への理解 - 身近な人がうつ病になったとき<妻の場合>|うつ病~こころとからだ
まだ独身ですが、将来結婚した時には気を付けたいところです。妻と我が子が苦しんだら結局自身も苦しむことになります。